振り返ると風呂敷に包まれた大きな物体…
満面の笑みで風呂敷から取り出したのは見事な大黒天様と恵比寿さんでした。
利用者様はこう話して下さいました。
「この大黒天はな、わしらが結婚した時に友人がお祝いでくれたもんなんや。52年ゃ…
わしら夫婦と共に時を重ねてきたんや。」
そう言って自分の手で大黒天様を1番日の当たる場所へ置いた。
何度も何度も大黒天様の小槌を撫でていました。私はそんな大切で何度も撫でるくらい手放したくないのなら手放さず、持ってた方がいいよ?と伝えると、「これを撫でるとお金が貯まるんや、名残惜しいんと違う!」と大笑いされました。
その日から、私も毎日小槌を撫でています(笑)
なぜ、大切な宝物を隠れ家に持って行こうとおもったんだろ。理由ははっきりわからないけど、第2のホームと思ってくれてたらこんな幸せなことはない。
52年間、大切にしてきた宝物と利用者様の想いは、これから隠れ家加古川で引き継いで行こうと思います。
利用者様からのお願いで大黒天様と一緒に写真を撮ってほしいと…(笑)